見られたくないハードディスクはありますか?『沖で待つ』絲山秋子
どうも、店員その1の凸本凹読(でこもとぼこどく)です( ^ω^ )
勝手気儘に凸本凹読(でこもとぼこどく)のおすすめの本とか雑貨とかを紹介していきます(●´ω`●)
皆さんは秘密がありますか?
家族にも見せられないものはありますか?
まぁたいていの人は大なり小なりあるでしょう。
そんなに大げさなモノでなくても、ちょっと見られたら恥ずかしいなー、とか。
そこは触れてくれるなっ!とか。
主人公の同期社員である太っちゃんは言います。「そりゃ、何が見られたくないってパソコンのハードディスクの中身だょ」、、
そして、主人公と太っちゃんは、約束を交わします。
どちらかが死んだら、もう片方が死んだ方のハードディスクを破壊する。
‥‥うむ、めっちゃわかる!!
検索履歴とか堪忍してぇなっと思います、破壊して欲しい。
そして太っちゃんは事故で亡くなってしまいます。
さぁ主人公は太っちゃんとの約束を果たすのか、太っちゃんが破壊して欲しかったハードディスクの中身とは……
作者の絲山秋子さんは、
主人公や太っちゃんと同じ営業職として勤務経験も豊富な方で世界観がすごくリアル。
同期との関係性とか、営業職のあるあるとか、現実をすごく感じる作家さんです。
同じ文庫に収録されてる「勤労感謝の日」もすごく共感します。
芥川賞っていっても全然敷居高くなく、読みやすい一冊です!