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『殺人出産』村田沙耶香

どうも!凸本凹読(でこもとぼこどく)です(●´ω`●)


芥川賞受賞作家シリーズ第二弾、『コンビニ人間』で芥川賞受賞した村田沙耶香さんです!


今回は芥川賞受賞作ではなく、凸本凹読おすすめの『殺人出産』の文庫版を紹介です!

タイトルからして、かなりパンチ効いてます。


「"産み人"として10人産めば、1人を殺していい」と言う「殺人出産制度」が確立された近未来(?)の日本が舞台です。


その中で主人公が、「産み人」や産み人に殺される「死に人」を通して、「生」とは何かを考えていくと言うストーリー…

うむ、深い。


文庫版は『殺人出産』の他に

・トリプル

・清潔な結婚

・命

の4編の短編集なのですが、


『トリプル』はカップルではなく、3人での交際が流行する時代の中を生きる高校生を描き、

『清潔な結婚』では「性」と「結婚」を完全に断絶した結婚生活を送る夫婦を描き、

『命』では科学の発展で死が「訪れる」ものでなく「自ら選ぶもの」になった時代を描きます。


一冊を通して、「当たり前の価値観の揺らぎ」みたいなモノをテーマにしている作品ですね。

村田沙耶香さんは「生」「性」をテーマにした作品が多いように思います。常識とか当たり前の価値観を破壊してくれる作品が魅力的です!


凸本凹読(でこもとぼこどく)的には「清潔な結婚」がめちゃめちゃおすすめです( ^ω^ )

結婚前には夫婦で読みましょう!!


殺人出産 (講談社文庫)

殺人出産 (講談社文庫)